2月末に株式会社groovesを退職します
2018年2月末に株式会社groovesを辞めます。
おそらく、退職エントリってやつです。
株式会社groovesでやってきたこと
Forkwellの開発を担当していました。サービスの詳細はリンク先を読んで頂くとして、私が主に関わっていたのは下記の2つです。
- Forkwell Jobs: エンジニア専門の求人サイト
- Forkwell Portfolio: エンジニア向けのポートフォリオサイト
特にPortfolioの「エンジニアの技術力を可視化する」というコンセプトは私の提案から始まっていて、仕様の作成、設計、実装とだいたい全てを担当していました。
技術的にやってきたこと
新しい機能の実装以外で、開発環境を色々と改善してきました。
- Werckerを導入して、ブランチ毎にテストを実行するようにした
- Jenkinsをリストラした
- wheneverでcronの設定をコード化した
- RuboCopを導入して、少しずつコードを直した
- Rails 5 のリリース日に最速アップグレードをした
- 自動で毎日bundle updateのプルリクを作るようにした
- 独自ログイン機構を改善して、最終的にdeviseに置き換えた
- Email認証が実現できるようになった
- ログイン処理のコード複雑度を激減させた
- 稀に落ちるテスト、Slow Testをたくさん直した
- CIの実行時間を20分から8分に高速化した
- Serverspec を導入した
- Terraformを導入して、インフラをコード化した
- staging 環境のインフラをコード化し、少しずつリファクタリング中
- production 環境のインフラはまだコード化できていない...
パッと思い出したのだけ書き出したけど、他にもたくさん開発環境を改善していたと思います。
今まで退職しなかった理由
開発環境を改善し過ぎてしまい、快適になってしまったのが1番の理由です。*1
- Ruby/Railsはすぐ新しいバージョンに上がる
- テストコードもあるので簡単にアップグレードできる
- プルリクのコードが綺麗で、コミット数も少なめ
- ちゃんとレビューしてもらえるし、キツい口調のレビューは無い
- 新しいツールやサービスを導入することに肯定的
- Railsで困っても弊社取締役の@amatsudaさんに質問できる
Railsエンジニアにとってはなかなか良い開発環境だと思います。
あと、エンジニア向け自社サービスなので自分達で仕様を考えることもできますし、厳しい納期もないためストレスなく開発できました。
なぜ退職するのか?
細かいのはいくつかあるのですが、主なものは下記の3つです。*2
1. 規則正しい勤務が苦手
これ完全に自分のせいなのですが、朝起きるのが苦手だったり、深夜にコードを書くのが好きだったりして、規則正しい生活がとても苦手です。 groovesの勤務時間は9:55〜18:55とそこまで出社時間は早くないのですが、それでも時々遅刻したり、タクシーで出社していました。
この件は1on1で上司に相談したところ、リモート勤務やフレックス制度などの制度が導入されました。これにより、最近は柔軟な働き方も出来つつあります。 ただ、個人的に欲しかったのは「10分遅れてもSlackで連絡すれば問題ない雰囲気」や「深夜に仕事しても良く、翌日は遅く仕事しても良い」とかで、これはまだgroovesで実現されていません。
2. 自分の技術力に不安を感じた
転職というイベントは人生に数回しかないため、転職サイトのアクセス数はあまり多くなくて、データ量も少ないです。 勉強会で他社エンジニアの「高負荷の話」や「冗長化の話」などの発表を聞くたびに自分の技術力に不安を感じていました。
もっと色々なサービスのインフラ構成やコードを見たいと思いましたが、それはgroovesにいると難しそうだと感じました。
3. 高い年収や福利厚生の充実している会社が多い
Speeeさんの「個人サーバー代補助制度」やMisocaさんの「勉強会への参加補助制度」など、エンジニア向けの福利厚生が充実している会社はいくつもあります。
groovesはそんなに福利厚生が充実していないので、こういう話を聞くと羨ましいなーと思っていました。 特にRubyKaigi 2017に自費+有給で行ったときは話を聞くたび、「転職しようかな?」ってちょっと心揺れていました。
あと、Forkwell Jobsを見ていたら高い年収帯の求人がいくつもあって、「これ転職したら年収が上がりそう」と時々考えていました。
3月以降の予定
そんな感じで退職意欲が高まってしまったので、辞めることにしました。
ただ、3月以降の予定はまだ決まっていません。
候補1. 週4でgrooves、週1で他社のお手伝い
groovesとの音楽性の違いにより正社員は辞めますが、Forkwellの目指している世界と開発環境はとても好きなのでフリーランス週4で続けられないか打診しました。 上司からも快諾を頂けたので、おそらくフリーランスで継続になりそうです。
週1は「別の会社のお手伝い」か「OSSの活動」が出来たら良いなと思っている。
などを週1でさせて頂ける会社があれば、ご連絡頂けるとありがたいです。
候補2. 良い条件の会社に転職
groovesより良い環境、条件を提示して頂ける会社があれば、これを機に転職するのもアリかなと思っています。
- 勤務時間にあまり厳しくない(大事)
- モダンな開発環境が整っている
- そこそこコードが綺麗
- また直し続けるのは避けたい...
- プロダクトが面白い
- 福利厚生が充実している
といった会社で、朝弱いダメ社会人Railsエンジニアでも話をしてみたいという採用担当者様がいればご連絡ください。
3月以降の予定まとめ
2月末に株式会社groovesの正社員を辞めて、3月以降は
のどれかになります。
さいごに
3月以降にgroovesとどのような関係になるかはまだ分かりませんが、Forkwellは良いプロダクトなので今後も何か関われたら嬉しいなぁと思っています。
開発環境・職場環境の改善に尽力されてきた上司の赤川さん、Forkwell開発メンバーやその他groovesでお世話になった皆様に感謝の意を表して、このエントリを締めたいと思います。*3