GitHubのPullRequestにfast-forward stateを表示するKeepFF

2015/12/31 追記

GitHubprotected branches によって、Pull Requestのブランチにmasterからマージできる仕組みが導入されました。
Pull Request として出したブランチをrebaseするという操作は推奨されない方法な気がするので、KeepFFは終わらせました。


GitHub Webhookを利用し、プルリクにfast-forwardの状態を表示するKeepFFというWebサービスを作りました。

fast-forward の表示例

f:id:sinsoku:20150410022046p:plain

fast-forwardとは?

昔、mergeの説明の時にfast-forwardについて少し書いたので、どうぞ。

図で分かるgit-mergeの--ff, --no-ff, --squashの違い http://d.hatena.ne.jp/sinsoku/20111025/1319497900

なぜfast-forwardにすべきなのか

CIを使って検証済みマージ*1をしていても、non fast-forwardの状態でマージすると、メインブランチが壊れてしまう可能性があるためです。

壊れる例

masterとfeature/private_roomでそれぞれ下記のような変更をしていた場合、マージ前にプルリクのテストが通っていたとしても、マージ後のmasterのテストは失敗します。

  • master: user#post_comment textからuser#post_comment comment: text, reply_to: userシグネチャを変更
  • feature/private_room: 非公開のチャットルームで会話する機能

fast-forwardプルリクのメリット

fast-forwardのプルリクでCIのテストが通り、stagingでの動作確認も問題なければ、マージしてそのまま自信をもってデプロイできます。 これは、masterを頻繁にデプロイするGitHub Flowと相性が良いです。

Teatro

最後に、KeepFFと一緒に使うと便利なTeatroというWebサービスを紹介します。

Teatro

https://teatro.io/

これは何?

各プルリク用にstaging環境を作ってくれるサービスです。

f:id:sinsoku:20150410031547p:plain

こんな感じでプルリクにコメントが書かれ、"Open stage"のリンクをクリックするとstaging環境が構築が始まり、少し待つとページが表示されます。

なぜか日本語の情報が少ないですが、OAuth認証とかも動きますし、便利ですよ。

*1:プルリクのテストが通ってからマージすること